学校によって変わる3種類の規則と特徴

フィリピン留学の語学学校は規則の面で大きく3種類に分けられます。

それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。

1.標準的な規則
  • 門限はあるが、平日土日を問わず授業後に外出が可能
  • 出席の義務がある授業は少ない
  • 宿題は出されるが、予復習などの自習をするかどうかは本人の判断に委ねられる。自習をしなかったとしても罰則なし
  • 勉強に集中するためや、校内風紀を乱さないためのルールあり。例)寮内での飲酒禁止。カジノへの出入り禁止等
2.スパルタ規則
  • 平日は外出禁止。土日も外出には一部制限がある場合あり
  • 出席義務のある授業が多い
  • 自習は必須、小テストによって単語の暗記などが必須の学校も
  • 勉強に集中するためや、校内風紀を乱さないためのルールあり
3.自由な校風
  • 特別な規則がほとんどない
  • 外出に門限はなく、全てが自己責任
  • 成人であれば寮内での飲酒も可能。カジノ等への出入りも特に制限なし
  • 宿題はあるが、予復習などの自習をするかどうかは本人の判断に委ねられる

あなたはどの環境の学校なら英語力を伸ばせそうですか?

標準的な学校の場合、勉強と息抜きのバランスは保たれています。
時には宿題や予復習で夜も勉強漬けの日もあるかもしれませんが、疲れた日には友人と出かけることもできます。

スパルタ規則の学校では一日中勉強漬けの毎日になるでしょう。
大変ですが、その分英語が身に付くのも早く、短期間で英語力アップが期待できます。休日は息抜きができるので安心してください。

自由な学校では自律的に勉強ができる方にはとても良い環境です。明確な目的を持っている人なら誘惑に流されないのでお勧めです。

スパルタ規則の学校の注意点

スパルタ規則の学校の懸念材料の1つは食事です。
スパルタ校の多くは平日は外出禁止で週末も外出制限がある場合があり、外食が中々できません。

フィリピンにあるスパルタ校の多くは韓国資本のため、韓国人生徒が多い傾向にあります。
近年では多国籍化が進んでおり、食事面は以前に比べたら彼らが好む辛い料理ばかりが提供されるケースは減ってきています。

しかし、だからといって学校の料理を美味しく感じるかどうかは個人の趣向にも左右されます。

食事に関しては、学校はレストランではないので飛びきり美味しい料理が提供されるという期待は持たない方が良いでしょう。

学習面では、スパルタ校には、「英語をどうやって勉強していけば良いかわからない、英語初心者」が集まる傾向があります。
あなたの英語レベルが同程度であれば、スパルタ校を候補の一つに挙げても良いと思います。
しかし、日本である程度勉強をして文法知識もあり、単語力もある方は、たとえ現時点でスピーキングが苦手でもあまりお勧めしないことが多いです。

また、(主に韓国の大学生、高校生など)親が子供を留学に行かせる場合にはスパルタ規則の学校に行かせる傾向が強いので、その子供自身が必ずしも勉強をしたいと考えて、その学校を選んでいないケースがあるので注意が必要です。

自由な校風の注意点

自由な学校には、半分は遊びを目的としている生徒が多いと想像しがちです。
しかし、フィリピンに留学をする日本人生徒の場合、自分で留学費用を工面している大人が多いため、留学に対する目的意識がはっきりしていて自己管理ができる生徒の割合が多いです。

自由な校風の学校の注意点としては、特に多国籍を謳う学校で、門限を気にせず寮に遅くに帰ってくる人がいたり、誰かの部屋に集まって遅くまでお酒を飲んだりして騒いでいるグループができやすいことです。
その輪に入って外国の友達もたくさん作りたいという考えであれば良いと思いますが、それがしょっちゅうだと勉強の妨げになります。
自由な学校を選ぶ場合には1人部屋を選んだほうが無難ですが、度を超えて煩い人たちがいた場合には1人部屋であっても煩く感じるかもしれません。

一見すると自由な校風というのは良さそうに感じますが、他国の方も含めて皆が同じ感覚で寮生活を送るというのはとても難しいことです。
みんなが心地よい環境で勉強に集中する為に、より秩序が保たれやすい標準的な規則がある学校も合わせて検討すると良いでしょう。