【フィリピン留学のエリア紹介】ネイティブ講師が多い『クラーク(Clark)』について

フィリピン留学エージェント 学校視察

こんにちは。

フィリピン留学エージェントの「セブイングリッシュ」です。

今回、ご紹介するのはフィリピン留学の留学先の中でも、特にネイティブ講師が多いCLARK(クラーク)という地域について。

クラークには、フィリピン人講師に加えて、アメリカ人やカナダ人などのネイティブスピーカーの講師の授業がたくさん受けられる学校が多数あります。

メリット・デメリットも併せてご紹介します。

1.クラークの概要

フィリピンの首都マニラから車で約2~4時間(渋滞状況により大きく異なる)の距離にあるパンパンガ州アンヘレスシティ郊外に位置するクラーク。

クラーク国際空港へは日本からも大阪と東京(2019年8月就航)からの直行便が利用できることから、フィリピン留学の穴場として徐々に認知度が高くなってきています。

もともとアメリカ空軍基地があった場所が経済特別区に指定されたという背景があり、今でも当時の面影を残しつつ、多くの欧米人が長期滞在しています。

その中には語学学校でネイティブ講師として活躍する人もおり、フィリピンの留学先の中でもネイティブ講師率の高さを誇るのがクラークの語学学校の特徴です。

近年クラーク(アンヘルス)では、英語が得意なフィリピン人の特徴を活かし、他主要都市と同じように、欧米向けのコールセンターや、BPOオフィス等も多数できています。

現地の人たちは、主にタガログ語を話しますが、学校教育などで広く英語が使われている為、英語の通用度は高いです。

2.クラーク留学でありがちなイメージと現実のギャップ

クラークの経済特別区は現状、留学生にとって便利なエリアとは言えません。

一般的には、クラークの経済特別区内は塀で囲まれており、安全と言われていますが、そもそも、この特別区内で留学生活を送る人が少ないのが実情です。

この経済特別区内にも語学学校は少しだけありますが、利便性を売りにしているところはありません。

お店が何軒か固まって入っている商業施設が点在していますが、商業施設同士が徒歩で移動するには離れ過ぎていますし、閉まっているお店もかなりあります。

実は、経済特別区の門を一歩、外へ出たアンヘルス市街に、ほとんどの学校があります。

このアンヘルスを含めた地域のことを、フィリピン留学業界ではクラークと呼ぶことが多いのですが、実際のところ、ほとんどの学校はアンヘルスにあります。

アンヘルスという町は混沌とした東南アジアのイメージに合ったところで、飲食店や、個人商店、コンビニ、マッサージショップなどが建ち並び、フィリピンの現地の人々の生活を垣間見ることができます。

ただ、非常にネガティブな要素として、夜遊びの街として世界的に有名です。

そういったこともあり、アンヘルスというネガティブ要素の強い地名よりも、塀で囲まれた経済特別区のクラークという名前が前面に出されることが多いのかもしれません。

実際にアンヘルスの街を出歩くと、あちこちで水商売風のフィリピン人女性を連れた外国人をよく見かけます。

その中には、刺青をした欧米人や、ちょっと悪そうな日本人や韓国人の姿も見かけます。

当社セブイングリッシュの職員が住んでいるセブ島でも、そういう光景を見かけることはありますが、その数が圧倒的に違います。

特に歓楽街として有名なのは、Walking Streetというエリアですが、そこ以外にも車で走ると女性がいるような水商売風のお店をあちこちに見かけます。

アンヘルスの、もう一つの街の特徴として、フィリピンの他地域にはない大規模なコリア・タウンがあります。

セブ島にも、一昔前は韓国人留学生が非常に多くて、街のあちこちに韓国料理屋や食材店がありますが、近年は増えておらず、街のあちこちに点在しています。

しかし、クラーク(アンヘルス)の場合は、大通りの両側が暫く韓国語の看板しかないような通りがあるほど、お店が密集している立派なコリア・タウンがあります。

↓↓↓ コリア・タウンの様子がグーグルマップでも確認できます。

このコリア・タウンから離れたエリアにも、韓国語の看板を掲げる店をよく見かけます。

ちなみに、語学学校も韓国人経営の学校が多いです。

あと、クラーク(アンヘルス)には安価なゴルフ場が多いのですが、韓国ではゴルフが人気スポーツでありながら値段が高いらしく、楽しめる時期も限定的な為、常夏のフィリピン・クラークで格安ゴルフツアーを楽しむ韓国人旅行者が多いです。

そういった事もあり、韓国からクラーク国際空港への直行便は1日に何本もあります。

3.治安

引用元:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html#ad-image-0

外務省の海外安全ホームページによると、クラークの危険レベルは「レベル1 十分注意してください」です。

日本人留学生や観光客の多いセブ島や駐在員の多いマニラも同じ危険レベルで、夜間の外出を控えたり、高価なものを持ち歩かないなど常に危機意識を持つようにしましょう。

パンパンガ州アンヘレス市はクラーク経済特区とそれ以外の地域で雰囲気ががらりと変わります。

クラークの経済特別区内はリトルカリフォルニアなどと呼ばれ、各区画が非常にゆとりのある街並みになっています。

この経済特別区内は安全と言われていますが、そもそも歩いている人をほとんど見かけないですし、夜間の外出は控えた方が良いです。

レストラン等が入っている商業施設と、別の商業施設までの距離がかなり離れているので、1つの商業施設内は徒歩移動でも問題ありませんが、学校⇔商業施設、商業施設⇔商業施設の移動は現地の乗り合いバス(ジプニー)等の車移動が現実的です。

クラーク留学では経済特別区が強調されがちな節がありますが、実際にクラーク地域に留学中に、この経済特別区内に行く機会は多くありません。

ほとんどが、学校がある経済特別区の外のアンヘルスという街で過ごすことになりますが、アンヘルスは普通のフィリピンの街です。

特にスリやレストラン内での置引き等の軽犯罪には常に注意して過ごす必要があります。

この点は、セブ島やマニラなども同じですが、きちんとした防犯対策をとりましょう。

また、アンヘレス市はアジア有数の歓楽街として有名なこともあり、中には怪しげな雰囲気のところもありますので注意が必要です。

在フィリピン日本大使館によれば、首都圏マニラと近郊地域における日本人犯罪被害の傾向の1つに、日本人を含む外国人男性を狙った買春絡みの恐喝,いわゆる美人局(つつもたせ)に関する注意喚起がなされています。

若いフィリピン人女性に声をかけられ、同行した結果、金を出せと脅され、強く拒否したところ男性が現れて・・・という手法です。

多くの場合、声をかけてくる若い女性について行かなければ未然に防ぐことができるトラブルなので軽々に誘いに乗ることのないよう、くれぐれも注意してください。
なお買春は違法行為です!

4.気候

クラークの気候は一年を通して平均気温が26度~30度と高温です。

日本のように四季はなく、雨期(6~11月)と乾季(12月~5月)に分かれます。

1年の中で4~5月が一番暑い時期ですが、室内はエアコンが効いているので羽織るものを持って行くようにして下さい。

ルソン島のやや内陸部に位置していて台風の影響を受けることはほとんどありません。

留学の時期を決めるのに気候を気にするほどのものではありませんが、天候が安定していて比較的涼しい1~2月がベストシーズンと言えます。

2月には国際熱気球祭も開催され、国内外からの観光客が多く訪れるシーズンです。

5.観光地やイベント

クラークから海へは遠いので、ダイビングやマリンスポーツが好きな方向きではありませんが、クラークならではの観光やイベントを楽しむことができます。

車で1時間くらいのところに、スービックという港町があり、ビーチもその近くにあります。

また、ピナツボ火山や、100アイランドという景勝地もクラークから週末アクティビティで遊びに行けます。

5-1.ピナツボ火山

引用元:https://www.jetstar.com/jp/ja/inspiration/destinations/philippines/central-luzon/clark

クラークから車で約3時間の距離にあるピナツボ火山は、20世紀に大規模な噴火が起こったことで有名ですが、現在は観光地としても人気のスポットです。

クレーター中心部にはエメラルドグリーンの美しい湖ががあり、トレッキング目的の観光客で賑わっています。

フィリピン発祥の珈琲店「Bo’s Coffee」では店舗によってはピナツボ周辺の復興支援として、火山灰を使用したかわいいコーヒーカップを販売しています。

詳しくは「Bo’s Coffeeでフィリピン産のコーヒーを飲み比べ!」の記事をご参照ください。

5-2.フィリピン国際熱気球祭

引用元:https://www.jetstar.com/jp/ja/inspiration/destinations/philippines/central-luzon/clark

毎年2月に開催されるアジアで最大級の規模のフィリピン国際熱気球祭。

シンガポールの国土に匹敵する3.3万ヘクタールの土地が広がるクラークは熱気球を飛ばすのに絶好のロケーションです。

4日間にわたるスケジュールで、熱気球フライトやスカイダイビング、パラグライディング、さらには航空ショーなど様々なイベントが目白押しです。

5-3.ジャイアント・ランタン・フェスティバル

引用元:https://www.jetstar.com/jp/ja/inspiration/destinations/philippines/central-luzon/clark

幻想的なジャイアント・ランタン・フェスティバルは、毎年クリスマス・イブ直前の土曜日に行われます。

開催地はクラークから車で30分のサン・フェルナンドで、留学中の半日~日帰り旅行におすすめです。

ランタンは大きさは全長15フィート(約4.5m)程の迫力のある大きさで、精巧なデザインが見る人を魅了します。

6.ショッピングモール

アヘンレス州の中心部に半径約1キロ以内に「SMシティークラーク」、「ロビンソンズ」、「マーキーモール」の3つの大型ショッピングモールがあります。

一番利用しやすいのはフィリピン全国でチェーン展開している「SMシティークラーク」でしょう。

日用品から衣類、スーパーマーケットなど留学中に必要な生活用品が一通り揃います。


H&Mやユニクロといった日本でもお馴染みのお店が多数出店していてショッピングや、映画館もあり映画鑑賞もできるのでちょっとした気晴らしに出かける留学生もおおいです。

7.日本人の住みやすさ

クラークの在住日本人は多くなくて、日本領事館や、日本人会など日本人コミュニティーもほぼないようです。

日本領事館等は近くにはなく、例えばパスポートを紛失するようなトラブルに遭ったときには、車で2~4時間ほどのマニラにある大使館に行く必要があります。

日本人の住みやすさでは、駐在員の多いマニラ首都圏や観光地のセブ島の方が生活しやすいでしょう。

学校生活に限って言えば、ほとんどの語学学校には日本人スタッフがいるので安心して留学生活を送ることができます。

7-1.医療事情

引用元:https://www.j-helpdesk.jp/support/

体調を崩したり入院が必要な場合、現地の病院にかかる事になりますが、総合病院に日本語が通じるジャパニーズヘルプデスクがあり、海外旅行傷害保険に予め加入してあれば、キャッシュレス診療が受けられます。

「AUFメディカルセンター」と「The Medical City Clark(ザ メディカルシティ クラーク)」で、ジャパニーズヘルプデスクのサポートが受けられます。

ジャパニーズヘルプデスクは海外での受診サポートを行っている日系の会社で、キャッシュレス診療の手続や医療通訳、受診時のアテンドサービスを提供しています。

引用元:https://www.j-helpdesk.jp/philippines-hospital-list/

「AUFメディカルセンター」
AUF外観アンヘレスで一番の病院と言われている、大学病院で、病理解剖検査、MRI、CTなど高度医療機器・技術を持ち日本人患者にも安心の病院です。

引用元:https://www.j-helpdesk.jp/philippines-hospital-list/

「The Medical City Clark(ザ メディカルシティ クラーク)」
ザメディカルシティクラーク外観メトロマニラのオルティガスで50余年の歴史を持つ、メディカルシティーの分院で、クラーク経済特別区にあります。

7-2.飲食店

日本食材はショッピングモール内のスーパーマーケットで、醤油や味噌、蕎麦等の乾麺、数種類のカップヌードルのような基本的なものが手に入ります。

フィリピン料理はもちろん、ショッピングモールなどには日本食レストランも結構、あります。
(ただし、セブ島やマニラのようには沢山、ありません。)

物価は、セブ島と同じくらいの印象です。

フィリピン料理やファーストフードなどは安く食べられますが、日本食材等は日本の1.5~2.5倍位の値段を覚悟してください。

8.日本からのアクセス

フィリピンの首都マニラと第二都市セブ市に比べるとアクセスの良さは劣りますが、関西からの直行便と、関東からの直行便(就航予定)が利用できるので、日本からのアクセスは悪くはありません。

乗り継ぎが必要な他エリア(イロイロ、バコロド等)や、マニラからバス移動が6時間ほど必要なバギオに比べて渡航しやすい地域と言えます。

8-1.ジェットスター航空:関西空港-クラーク空港直行便

引用元:https://www.jetstar.com/jp/ja/about-us/lcc-yokoso

ジェットスター航空はオーストラリアとニュージーランドを拠点とする格安航空会社(LCC)です。

日本を始め、クラークからシンガポール、香港、台湾へジェットスターの路線が就航しているので留学中や留学後の旅行がある留学生に利用しやすい航空会社です。

引用元:https://www.jetstar.com/jp/ja/inspiration/destinations/philippines/central-luzon/clark

【往路】関西(12時55分)発~クラーク(16時15分)着、火・木・土運航
【復路】クラーク(7時00分)発~関西(11時55分)着、火・木・土運航

※通常語学学校では日曜日入寮なので、土曜日のフライトで渡航する場合は1泊前泊が必要になりますのでご注意を!

8-2.セブパシフィック航空の成田空港-クラーク空港直行便

引用元:https://cebupacificaircorporate.com/

セブパシフィック航空はフィリピン資本の格安航空会社(LCC)で、2019年8月に成田空港-クラーク空港間の直行便が就航予定です。

画像は日本とクラークを含むルソン北部の直行便就航の告知ページで英語表記ですが、予約サイトは日本語版も利用できます。

運航ダイヤは下記のとおりで、往路・復路とも留学に負担にならない発着時間帯なのが嬉しいですね!

【往路】成田(13時15分)発~クラーク(17時00分)着、月・水・金・日曜運航
【復路】クラーク(07時00分)発~成田(12時30分)着、月・水・金・日曜運航

※通常語学学校では土曜日退寮なので、日曜日のフライトで帰国する場合は1泊延泊が必要になりますのでご注意を!
お申込み時に備考欄に「日曜退寮希望」と記載頂ければ学校への予約時に延泊手続きもできます。

9. クラークの語学学校

クラークにも日系・韓国系などいくつか語学学校があります。

フィリピンの他の地域の学校との一番の違いは、「ネイティブ講師が多数在籍している」こと。クラークの学校では、このネイティブ講師とのマンツーマン授業を一日に数コマ受講できます。

現在では日系の学校ではなくても日本人スタッフが数名在籍しており、初めての留学でも安心できる学校も多いです。

ネイティブ講師の存在が影響しているのか、留学生の国籍も多様なので国際交流の機会にも恵まれています。

学校内のアクティビティが充実しているところも多く、生徒同士が自然に交流を深められるような雰囲気があります。

10.気になる点

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア出身といったネイティブ講師による授業について、大きく宣伝されることの多いクラーク留学。

ネイティブ講師から本場の英会話だけでなく、文化も学べるというメリットがあります。

ただ、フィリピン人講師による授業と比較すると、フィリピン人講師の方が講師自身も英語を第二言語として習得した経験から、留学生の立場を理解した教え方で上手だったという意見や、ネイティブ講師のほうが英語初心者には早口で難しく感じた、小柄なフィリピン人女性講師のほうが威圧感がなくて話しやすい等というフィードバックもあり一概にネイティブ講師の授業が良いと言い切ることはできないと思います。

また、特別経済特区外の治安は近くに大きな歓楽街があったりと決してよくはないので注意が必要です。

まとめ

クラーク留学のメリットと気になる点のおさらいです!

利点
ネイティブ講師が多い、日本人留学生が少なめ(韓国人経営校の場合)、特別経済特区内は安全、日本から直行便がある

気になる点
特別経済特区外の治安、近くに大きな歓楽街、イメージとのギャップ

クラーク留学を始め、フィリピン留学をご検討の方は是非お気軽にお問い合わせください。
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Author: セブイングリッシュ

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