留学先の生徒の国籍は多い方が良いの?

フィリピンの語学学校に留学に来る生徒の国籍は主に日本、韓国、台湾がメインです。

近年では他のアジア圏、中東、ヨーロッパからも来ています。

その国籍は、ベトナム、タイ、ロシア、モンゴル、サウジアラビア、はたまたスペインやブラジルなど欧州や南米から来ている生徒もいます。

留学先にいろいろな国籍の学生がいるメリットは

・国際交流の機会も増えて英語を使うモチベーションも上がる

・他国からの留学生との交流には共通言語の英語で話すことになるため、英語力アップが期待できる。

これらがあります。ただしそんなメリットだけではありません。

たとえば起こりうる状況としてはこの3つ。

1.お互いにつたない英語のため思ったように交流ができない
どんな留学生も自身の英語力の向上を目的に来ています。
そのため、英語力がまだ十分ではない人同士が英語で会話をすると、「聞き取れない」、「単語を知らない」といったことで、思ったよりも交流ができず、そのうち会話をしなくなることも起こり得ます。
2.友達グループ内で同じ国籍が偏ると英語より母国語が飛び交う
英語で話したいことをうまく言えない段階だと、どうしても授業以外に同じ国籍の友達と母国語で話すことが快適に感じるでしょう。
友達グループ内で同じ国籍が多くなると共通言語が英語であってもその国の言語を耳にする時間が多くなってしまい、「期待しているほど英語での交流が少ない」という状況になってしまう可能性があります。
3.寮生活でのストレス
せっかくの留学生活なので他国の留学生と相部屋を希望される方は多いです。
しかし、エアコンの温度の調整(日本人よりもガンガンに涼しくしたい方が多い印象)であったり、消灯時間に電気を完全に消すのか小さな電気をつけたままにするのか、音楽をヘッドホンなしで聞いても良いのか等、日本人同士でも個人差がある内容ですが、外国人の場合は育ってきた環境やそもそもの文化が異なるので、協調することが難しい場合があります。また、ルームメイト同士のルール決めは学校職員に頼らず自分たちで話し合って決めることになります。

日本人が多い学校では英語が身に付かない?

学校によっては学生の国籍が日本人や韓国人の一方が多かったり、国籍が偏っていたりする学校があります。

日本人が少ない場合は前述したメリットとデメリットが考えられます。
では日本人が多めの学校の場合はどうでしょう。

日本人が多い学校=日系の学校だと思われるかもしれませんが、最近では、韓国資本の学校でも日本人が半分を超えることも珍しくありません。

一見、日本語を使う機会が多く英語が身に付かないんじゃないかと思うかもしれませんが一概にそうでもありません。

そういった学校には、常駐している日本人スタッフが複数名いることから、留学生活の相談もしやすく、日本人がどんなことに困るのかも理解していることからサポート体制がしっかりしています。

初めての留学で不安なことも出てきますが、スタッフも日本人なので気軽に相談ができ、また、周りの生徒の多くが同じ国籍であることで安心感もあります。

こういったことが留学中に余計なストレスにならず、その結果英語の学習に集中できることに繋がっていきます。

欧米留学との大きな違い

フィリピン留学における語学学校は、マンツーマン授業をメインに少人数(おおむね4人~8人程度)のグループ授業で一日中、授業があるスケジュールです。
放課後の宿題や自習時間等を含めると十分に英語付けの環境が作れます。

また、学校によっては、学校敷地内に住み込みの講師がいたり、夜間まで休憩所や自習スペースにフィリピン人講師を配置している学校があるので、「日本人を避けたい」という理由だけであれば 、あまり日本人比率は気にせずに、あなたの希望に合う人気校を選んだ方が満足するケースが多いです。

また、近年セブ島に留学する日本人は増え続けているため、極端に日本人が少ない学校(10%未満)は、弊社のような留学代理店が紹介をためらうような問題を抱えていたり、サービスレベルが日本人には耐え難いものであったりする場合があるので十分にご注意ください。

結局は本人の意識次第で

すでにある程度の英会話力がある方や、英語初心者でも積極的に他国の留学生とコミュニケーションをとりたいという目的の方であれば、多国籍の学校を選ぶ方が留学生活がより実りのあるものになるでしょう。

英語をどんどん使って自ら英語環境を作りたいと思っている人が多いので、本人の意識次第で同じような目的を持った人とのつながりが持てるようになると思います。

たとえ拙い英語力であっても積極的に英語で交流を図ろうとする生徒もいます。
どういう単語を使えば相手に伝わるのか、いろいろと試しながらお互いに理解できるように努めている生徒さんを見かけることも多いです。

そして、同じ日本人同士であっても本人たちでルールを作って英語で会話をしているような光景も見られます。